10代〜30代の女性の方には知っておいてほしい低用量ピルの正しい知識!メリットと副作用とは?

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みなさんこんにちは。
昔はピルといえば、太ったり吐き気がしたり・・などピルの副作用にはあまりいいイメージがありませんでしたよね。
でも実は、低用量ピルではほとんど副作用はなく、上手に服用することで女性にとっては嬉しいメリットがたくさんあるお薬なんです。
今回はそんな、低用量ピルのメリットと副作用についてお話していきたいと思います。

低用量ピルを使用するメリットとは?


低用量ピルは服用することでこのようなメリットがあると言われています。

低用量ピルのメリット

  • 99.8%以上のほぼ確実な避妊ができる
  • 生理痛・生理不順の緩和
  • ホルモンバランスの乱れによるニキビ・肌荒れなどの改善
  • 生理前の体調不良・気分の落ち込みの軽減
  • 月経量や月経日数の軽減
  • 月経日の自由なコントロールができる
  • 不妊症や生理痛の原因となる子宮内膜症の予防ができると報告されている
  • 子宮体ガン・卵巣ガン・大腸ガンの予防ができると報告されている

このように、低用量ピルには女性の悩みを解決してくれるメリットがたくさんあるんです。

低用量ピルに副作用はほとんどない!


こんなにメリットがあるとやはり気になるのがデメリットですよね。
もちろん、デメリットが無いとは言い切れません。
飲み始めは、軽い吐き気・頭痛・乳房の張り・不正出血などの副作用が出る方もいますが、そのほとんどは1〜2ヶ月で落ち着くと言われています。
ピルの内服で最も注意すべきなのは血栓症です。

低用量ピルで気をつけたい血栓症とは?

血栓とは血液が固まってしまう病気のことです。
血栓は大きな血管に詰まってしまうと脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓などを引き起こす危険性があります。
旅行などで飛行機に乗る機会が多い方は「エコノミークラス症候群」なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
「エコノミークラス症候群」は「深部静脈血栓症」という病気の一種で、乗り物の中で長時間にわたって足を動かさずに座ったままでいることで血液が固まってしまい、血管を塞いでしまう病気です。
血栓症は基本的にはこのような長時間同じ体勢や喫煙・肥満などが原因で引き起こしやすいですが、低用量ピルにもその危険性があります。
ただし、低用量ピルの内服だけではそれほど血栓症のリスクは引き上げませんし、非常の稀な副作用と言えます。
また、ピルを処方された病院のほとんどでは定期的な血液検査、血圧の測定などを行っているかと思いますので、しっかりと検診に行くことをおすすめします。

低用量ピルに関するウソの口コミに注意!

ひどい吐き気や頭痛がする

飲み始めはそのような副作用がでる方も稀にいますが、通常は1〜2ヶ月でおさまります。
治らない場合は別のピルに変えてみましょう。

太りやすくなる

低用量ピルの内服で太ることはありません。

妊娠しにくくなる

低用量ピルは、子宮内膜症を予防し、適切ばタイミングで妊娠しやすくするために処方される方法の一つです。
むしろ妊娠の準備には有効といえます。

がんになる

低用量ピルの内服で将来がんの危険性が起こることはありません。

低用量ピルをおすすめできないケース

先に述べたように、メリットがたくさんある低用量ピルですが、このような方にはおすすめできません。

低用量ピルをおすすめできないケース

  • 重い持病のある方
  • 原因不明の不正出血のある方
  • 高血圧の方
  • 静脈血栓症などの病気にかかったことがある方
  • ひどい偏頭痛のある方
  • 35歳以上で1日に15本以上喫煙される方
  • 乳がん、子宮体がんの疑いがある、またはかかっている方
  • 妊娠中、出産後6週間以内、授乳中の方
  • 肥満傾向が強い方
  • その他血液が固まりやすい病気を持っている方

こちらはいづれも、「血栓」をつくりやすい環境にあるからです。
年齢や今の状態に合った薬を医師の方と相談しながら慎重に選んでくことをおすすめします。

正しい知識を知って上手に付き合おう

正しい服用や定期的な検診などを心がけて、上手に使うことで女性に起こりうる様々なトラブルに対処してくれます。
また、ホルモンバランスが整うことで精神的にも楽になるケースも。
ぜひお近くの婦人科に一度行ってみてくださいね。